法徳治薬師寺で毎年1月上旬の夜に鎌倉時代から続く、伝統的行事「西市辺裸まつり」が行われます。ふんどし姿の若者が3mの高さの梁にくくりつけられた「まゆ玉」を奪い合うお祭りで、室内は熱気に包まれます。

当日は、11時から護摩供養、午後8時過ぎ頃から羽織はかま姿の「若連中」とよばれる身を清めた15歳以上の独身男性25人がお堂の中へ入り、独特の節回しの「謡い」を声にしながら儀式が行われ、その後、太鼓の合図で一斉に着物をぬぎ、ふんどし姿になります。
暗闇の中で「チョウチャイ、チョウチャイ」の掛け声とともにまゆ玉を奪い合います。

まゆ玉を奪えたものは、その年良縁に恵まれ村一番の幸福者になると伝わっています。