広島県廿日市市にある極楽寺山は、標高693メートルの瀬戸内海の絶景が見下ろせる山です。山頂には、聖武天皇が建立したとされる由緒ある古寺「極楽寺」があり、中には9年の歳月をかけて造られた寄木造りの阿弥陀如来大仏が鎮座しています。寺から少し歩いた場所には、やまたの大蛇が棲んでいたという伝説が残る「蛇の池」もあり、梅雨時期には池一面に睡蓮の華が咲き誇ります。

そんな極楽寺山では、毎年4月の第3日曜日に「極楽寺山 山開き」が開催され、安全祈願会や神楽の披露、お菓子やお餅の福まきが行われます。また、会場では地元地御前の焼かきや雑炊などの振る舞いも行われ、地元住民を中心に盛り上がります。