石見国一之宮物部神社の御田植祭は五穀豊穣を祈る虫送りの祭典で毎年7月20日に開かれます。祭典が始まる前に小屋原御田植囃子の奉納があり、祭礼中もこのお囃子隊が町内を練り歩きます。

御田植祭では、神職を乗せた馬が西へ東へ引き渡され田植えの代掻きの所作を演じる「代掻式」と「サンバイサン」と呼ばれる童女によるショウブ撒きの儀式があります。「サンバイサン」から受けたショウブを田の水口に挿すと稲が害虫から守られると言われています。