毎年1月6日に報恩寺より大生郷天満宮へ鏡餅が奉納され、10日に報恩寺へその返礼として鯉二尾が贈られます。

報恩寺は浄土真宗のお寺で親鸞聖人二十四輩の第一弟子・性真が荒廃していた大楽寺を再興し、建てたお寺です。

このお寺には「お鯉さま」の説話が残っています。性真上人の法話の席にはいつも白髪の老人の姿があり、正体を探ろうとしても寺近くのほとりで消えてしまいます。その後、大生郷天満宮の神主の夢枕に天神様である、菅原道真公が現れて「性心の聖は恩師であるから毎年正月に御手洗の池の鯉を2匹贈るように」と告げられたそうです。

このことが年賀祭の始まりとされています。