桐生市の大雄院には、宝永2年(1705年)に製作された群馬県指定重要文化財になっている「刺繍涅槃図」が保存されています。

毎年2月15日には涅槃会が行われています。
釈迦の入滅の日に行われており、釈迦の遺徳追慕と報恩のための法要です。

大雄院所有の刺繍涅槃図は、昭和59年・60年の2か年にわたり、保存修理が施されました。
構図は沙羅双樹の間の波の描法に、大和絵の流れを伝える家棟型の連続様式がとられ古様です。
図内に記されている「現住格雲和尚」はこの涅槃図を発願し、完成させた大雄院4世格雲のことです。