出羽三山神社花まつりは、五穀豊穣を祈願するお祭りです。

由来は、三伏修行である夏の峰の盛儀であり、陰暦の4月8日から7月14日までの96日間行われていました。この期間中は、羽黒山三所大権現の宝前に花を供え、深夜と未明に鐘をついて現世と後世の安穏と菩提を祈り花供の峰がなされていたことから、現在花まつりは毎年7月15日に行われています。

午前中は羽黒山内の東照宮にて黒川能や庄内地域の芸能が奉納され、午後は神輿舎から月山神社、出羽神社、湯殿山神社の三基の神輿が繰り出され、この三神合祭殿で神移しの儀が行われます。その後、万灯が飾られた神輿は三神合祭殿前の御手洗池を一周します。

万灯と呼ばれる造花は、稲の花とされ、これを持ち帰り家の門戸に飾ると家内安全、五穀豊穣、悪霊退散のお守りになると言われているため、鏡池を一巡後に境内を埋め尽くした参詣者が神木や万灯を奪い合い、神輿渡御は一層の盛り上がりを見せます。