千葉県南房総市富浦町の「八束の祭礼」とは、深名区・宮本区・大宮区・鶴鳴区の合同祭で毎年10月に各地区でおこなわれます。”八束”とはこの地区に古くあった村の名前で今は存在しません。どの地区の神輿も夫々意匠を凝らした見事なものばかりです。祭礼の日は、自慢の神輿を担いで練り歩きます。

深名区の神社は八坂神社 神輿の向拝は名人といわれる三代目伊八の作で、まさに王道をいく格調高いものです。宮本区は宮本神社 花と提灯で飾られ、赤い格子屋根が華やかで美しいです。大宮区は大津の集落に山車小屋があり、3台の神輿を保有しています。龍の彫刻の見事さは芸術の域にたっしているとの評判です。鶴鳴区も山車小屋に提灯と赤い格子屋根に飾られた美しい神輿が保管されています。どの神輿も住民の方々が大切にしていることがわかります。