東京都の北区王子では、江戸より前の昔より、大晦日の晩になると昔むかし武蔵の国に棲む狐たちが、近くのある大きなゑの木の下で装束を整えて、関東総司の王子稲荷神社に詣でたという伝承があり、現在でも、毎年大晦日の晩から「王子狐の行列」として、受け継がれています。

この行事では、毎年12月31日の深夜、浮世絵の再現として王子の町に狐のお面をかぶった人や狐のメイクを施した人々や、行列を見物するために集まった観客で賑わい、王子稲荷に行列が到着し、参加者全員で新年を祝いクライマックスを迎えます。