「お糸まつり」は、福岡県北九州市で毎年8月の第4日曜日に行われています。約300年の昔、江戸時代享保年間に人柱となった14歳の少女を供養するためのお祭りです。呼野地区に灌漑用水のため池を作る際、大雨でたびたび堤防が決壊して大きな被害をもたらしました。”人柱”をたてることになり、母と二人暮らしの「お糸」が自ら申し出てその役を果たしました。以後、堤防は決壊することもなく人々の暮らしは守られました。

そんなお糸に感謝し、お糸池での水神祭や供養踊り花火大会などを行い霊を慰めています。会場となる大泉寺はお糸の両親の墓がある浄土宗の寺院です。