「百八灯流し」は修験者が日光二荒山神社を祀り、中禅寺湖の舟禅定になぞらえて始めた仏教行事で、栃木市の巴波川で行われます。舟の端に、火を灯した108本のローソクを並べて、巴波川の舟運の安全祈願と108の煩悩を水に流すというものです。

白装束の漕ぎ手がローソクの火が灯された御神船を操り、古式ゆかしい衣装の演奏者が奏でる、雅な雅楽が流れる中、静かに舟が進むさまは幻想的です。「百八灯流し」に使われたローソクは安産のお守りになるとされています。