藤白神社は和歌山県海南市、熊野参詣道紀伊藤代坂の麓に位置する熊野九十九王子の中でも別格とされる五体王子「藤代王子」の跡にあります。創建は古く、万葉の時代斉明天皇が紀の湯(白浜町)に行幸した折と伝わっており、太古さながらの大楠にいだかれています。

日本書紀によりますと孝徳天皇の皇子である有間皇子が謀叛の疑いで、西暦648年わずか19歳の若さで付近の藤代坂で絞殺されたのをしのび、境内にある有間王子神社では命日にあたる11月11日に「有間皇子まつり」が開催されています。