長崎県島原市では、台風が多いとされる二百十日(立春から210日目)の頃になると、各地の神社にて作物を風から守る意味で風除祭りが行われます。

有明町大三東(おおみさき)にある八幡神社の風除祭は、お下りからお上りまでを8月末に4日かけて行われます。
有明海に向かう神輿の行列には馬に乗った神官や巫女、浮流(太鼓打ち手)などが並び、天狗のような出で立ちの「鼻ダゴ」が先導役を務めます。

鼻ダゴは「ヘグロ」という無病息災のご利益のある炭を町内の子供の顔に塗る役も行い、神輿が御旅所へ着くまでの間、時折ヘグロを塗られまいと逃げる子供達と鼻ダゴの鬼ごっこが見られます。