現在では数カ所でしか見ることのできない伝統漁法「鵜飼」のあゆ漁解禁行事として、毎年5月20日に「筑後川川開き神事」が行われます。

鵜飼の歴史は古く、隋書や日本書紀にもその記述がある伝統的な漁法で、小船の先で焚かれるかがり火であゆを驚かせ、動きが活発になったあゆを鵜に捕えさせます。鵜の喉には紐が巻かれていて、一定以上の大きさのあゆは飲み込めず、それを吐き出させて漁獲とするものです。

川開き当日には、原鶴温泉近くの筑後河川敷で、日吉神社の宮司らによる神事が執り行われ、玉串の奉納などの安全祈願が行われます。

神事の後に参列者や招待客は屋形船に乗り、船上で鵜飼の観覧とあゆの塩焼きを堪能します。