豊前街道南関御茶屋跡は熊本県玉名郡南関町にある、国指定の史跡で、嘉永5年(1852年)に建てられたものです。
参勤交代時に藩主の休憩所、宿泊所として用いられた建物で、明治時代以降は民家や旅館として利用されたといわれています。

現存の建物は、南北に長い造りで、北から御居間、御次の間、三の間と配されています。屋根には藩主細川氏の九曜紋をあしらった鬼瓦や軒瓦が葺かれており、小規模な庭園も造られています。

秋には「観月会」が開催され、名月を眺めながら御茶屋跡で神楽や合唱団などの催しが行われます。
竹灯籠の幻想的な光の中で、野点が来場者に振舞われます。