五穀豊穣祈る春の神事で、次郎次郎踊りは薩摩川内市水引町の射勝(いすぐる)神社で毎年3月の第一日曜日に開催されます。同じ日に薩摩川内市内の他の2神社でも同じような田園農耕劇が演じられます。

いずれの祭りも、神社の境内や広場を田んぼに見立て作り物の牛を使ったり、あるいは人間が牛に扮して田打ちから代掻き、種まきあるいは田植えまでのストーリーをユーモラスに演じる無言劇は一見の価値ありです。

見物人を田んぼの害虫に見立てて、火のついた棒(トッゴロ)を使って追い回します。この次郎次郎踊りは「スグロドン祭り」とも呼ばれ、「スグロ」は射勝のこと、「ドン」は神社という意味です。