世羅町にある稲生神社で開催される「上津田稲荷神社神殿入」という神事は、広島県の無形民俗文化財に指定されています。

稲生神社は、永禄12年に現在地に遷座して社殿を造営したと伝えられており、この神事は夕方から翌朝にかけて行われます。氏子が豊作に感謝して、神霊の移御された大灯明を神社に奉納し、神社では松明を点じ神楽を奉納し、神輿を担いで神社からお旅所へ御幸します。この行事の歴史は古く、民族的な芸能としても高い評価を得ています。