吉備津神社の七十五膳据神事は、春と秋に斎行される大祭で催される献饌行事で、古くは陰暦の9月中の申日に執り行われていた大饗会です。

備中の国内の諸郷から新穀をはじめとする産物を一之宮である吉備津神社へ献納し感謝するお祭りで、岡山県下三大祭の一つになっています。

御供殿から廻廊を通って本殿まで、七十五の膳を次々に運んで献供し、神楽と祝詞で神々を慰めます。膳には御盛相(おもっそう)と呼ばれる円筒形の盛飯や山海の幸が使われます。