西大寺会陽(せいだいじえよう)は奈良時代より続く有名な奇祭です。
参詣者が寺から出された守護札を、着物を脱ぎ捨ててまで奪い合った出来事が元で、紙の札はいつしか宝木(しんぎ)と呼ばれるものに替わり、参詣者はまわし一丁で数万人と押し寄せるようになりました。
寺では会陽の三週前から宝木の用意や修正会(しゅしょうえ)という宗教行事が行われ、会陽の儀本番は現在では観光客向けに「はだか祭り」の呼び名で広まっています。

毎年2月の第三土曜には西大寺に県内外から大勢の参詣者や観光客が集い、本堂御福窓から撒かれる2本の宝木をめぐって約1万人の男達が揉み合います。
男であれば参加が可能で、まわしや足袋は会場でも購入でき、宝木を勝ち取って福男になるだけでなく参加者に様々なご利益があるそうです。
また、入場人数に限りがあるため観覧席は有料です。

会陽の前日には宵祭り、翌日からは二週間の後祭りが行われますので、こちらは家族揃って境内に展開する屋台やフリーマーケット、各種イベントなどを楽しめます。
更に一週間後に行われる稚児行列や、最終日の火渡り行には有料で参加できます。