江戸時代、幕府から北辺警護を命じられた津軽藩士たちが寒さと飢えで命を落としました。斜里町にはこの藩士たちを慰霊する津軽藩士殉難慰霊碑があります。それが縁で斜里町は1983年に青森県弘前市と友好都市となり、弘前市の夏の祭りである「弘前ねぷた」が伝えられました。

初回は2基だったねぷたも年々数を増し、現在では大小合わせて15基あまりのねぷたが運行されるようになりました。武者絵や美人画が描かれた勇壮なねぷたがお囃子に合わせた「ヤーヤドー」の掛け声とともに町の目抜き通りを練り歩きます。