「精霊船送り」は、福井県の美浜町菅浜で盆行事として毎年8月15日に行われます。菅浜の精霊船「精来丸」は長さ8m・幅4mの巨大な藁製の船で、村の青年たちが作ります。女子が作った色紙細工や花輪・提灯で飾り付け、各家の盆の供物を積込み、船は完成です。

船にはウリナイと呼ばれる新仏のあった家人が乗込み、沖合まで見送りすることとなっています。船は念仏講中による浜念仏が唱えられる中、入江を3回まわって沖合に出て落日間際の海上で帆を揚げ、提灯に火をつけて流されます。