つがる市馬市まつりは、昭和50年から開催されています。この地域では、明治36年から馬のせり市が盛んに行われてきました。

しかし高度経済成長期になると、農業は農耕馬から機械に代わりはじめ、農耕馬は減ってしまい、馬のせり市も開かれなくなってしまいました。

それで昭和50年からこの町では、馬にちなんだ行事を始めました。それが馬市まつりです。

この祭りでは、亡くなった馬の供養のため、馬型のネブタを手作りして、人が入り仮装パレードをします。

沿道には馬ネブタのパレードを見ようと多くの人が訪れます。

その他にも、のど自慢大会や地元の人の芸能発表会も行われます。

祭り最終日は馬ネブタのパレードの後、町内の空き地で馬のネブタを焼きます。津軽三味線の音に送られるように、馬のネブタは燃え尽きます。

これは、馬なしに開発はできなかったことに感謝と哀悼をする儀式です。馬ネブタが燃え尽きると青森の夏が終わります。