「表児の米」は、福井県の坂井市にある布久漏神社で行われます。この神社は応神天皇・神功皇后と継体天皇の皇女円弥媛を祀っています。「表児の米」は当地を流れる十郷用水の水の恵に感謝し、村人の共済と平和を喜び合う意味があるといわれています。

元々は女人禁制で作り上げた白蒸しを神前に供えて五穀豊饒を感謝するものでした。当日は、地区の若者数十名が公民館に集まり、太鼓の囃子に合わせて歌いながら肩を組み押し合いをします。お米は清水でとぎ、セイロで蒸し神前に供え、残りを「表児の米」と呼ぶ団子に丸めて参拝者たちに配ります。