静岡市街から安倍街道を北上して、さらに山道を進んだところに有東木地区があります。ここに伝わる盆踊りは国の重要無形民俗文化財に指定されています。その特徴は、男踊りと女踊りがある、踊りの輪の中に豪華な灯篭が出る、最後に踊りながら先祖の霊を送り出すというところです。

お盆に先祖を迎えて踊り明かし、最後は踊りながら送り出すという盆踊り本来の意義を保っている貴重なものです。見どころは最後の踊り、「なぎなた踊り」です。これで終わりというようにどこか寂しげで郷愁を感じさせます。