その始まりは、中臣鎌足が祠を設けたことだとされる霊峰、八海山。
さらに、圓成院木食普獄泰賢(えんじょういんもくじきふがくたいけん)によって開闢されたことから、彼をしのんで行われる行事もあります。

圓成院木食普獄泰賢は幼いころから霊力を秘めており、生涯をかけてその御神徳を布教するために奮闘しました。
そのため、地域の人々は行者の事を「泰賢様」と呼んで親しんでいます。

そんな行者たちが行う行事として、毎年4月20日に行われているのが、この火渡り行事。
大火渡り祭とも呼ばれており、長らく続いた八海山の1年の修行の締めくくりでもある大切な儀式。
燃えくすぶる火の上を素足で歩き、熱さに耐える厳しい修行の1つです。