新潟県の栃尾地方は、古くから紬産業で生計を立てていました。
今も受け継がれるその繊細な技法は、他にはない美しさを醸し出しています。
そうした紬の残り糸で生み出されるのが、日本ならではの「てまり」。
手がかりてまりと呼ばれる、手作りのてまりです。

かつては小さな子のおもちゃとしても使われていたこのてまり。
子どもが生まれると、その子の健康を祈って贈り物に選ばれたりもしてきました。

そんなてまりの文化を絶やすことなく、多くの人に知ってもらいたいという願いから、「栃尾てまりまつり」は始まりました。
ここではてまりを購入することはもちろん、自分だけのてまりを作ることもでき、貴重な体験ができるとして人気です。