松明祭(タバンカ祭)はとても珍しい祭りで、全国でもここでしか見ることのできない火祭りです。その起源は応安3年(1370)に大宝寺別当坊の賢了院が出火した祭に、畳と鍋蓋を使って火を消し止めたという故事を戯曲化したのに始まります。
日も暮れ、7時の太鼓の音によって祭りが幕開けます。
神前に並べられた畳とその中央の鍋蓋にご飯と冬瓜を盛った杯を載せます。それを白装束の氏子青年が拝殿前へ放り投げます。
その後大松明に火がつけられ、その火を囲んで畳と鍋蓋を勢いよく石畳に叩きつけます。この時に発するバタンバタンという音からタバンカという名がついたと伝わっています。