毎年1月3日と1月4日に愛知県南知多町の篠島で行われている正月を飾る祭礼です。

八王子社に祀られている男性神「オジンジキサマ」が、神明神社に祀られている女性神の所へ「オワタリ」をして、神明神社で一夜を過ごし、八王子社へと帰るという神事が執り行われます。

オワタリが始まると、家のテレビやホテルや旅館の灯りはもちろん、街灯も島中のすべての電気が消えます。
オワタリの間は完全にその明るさを失い、星々の明かりだけが島を照らしています。

オジンジキサマが八王子社へ帰る道程では厄年の男性を先頭に様々な扮装をした男たちによる大名行列が作られます。

篠島海水浴場では奴踊りが行われた後、御神木の「オタナギサマ」を手に入れるため、厄年の裸の男たちが激しく揉みあいます。
オタナギサマをそのまま3度引き回してから海へ流すとこで厄が離れて行くと考えられています。