祇園の八坂神社に奉納する神田として、分社である尾長野の八坂神社で毎年5月下旬に田植えが行われます。

祝詞奏上などのご神事が行われた後、豊作を願い、笛や太鼓の雅楽の調べに合わせて巫女が八坂舞いを舞う中、すげ笠に白と赤の着物と金色の帯をまとった早乙女8人が神饌田に苗を植えます。

田植えが終わると、八坂神社による獅子舞や丹波八坂太鼓の演奏なども奉納されます。獅子が稲の邪気を祓い、太鼓が稲に力を与えてくれるそうです。

この神饌田で育った稲は、祇園の八坂神社に奉納され、祇園祭の重要な祭事、神幸祭・還幸祭の神輿に飾られます。また、稲を利用して作られたしめ縄は、祇園八坂神社と尾長野八坂神社の本殿に飾られます。