場内市場が豊洲に移転したものの、場外市場としての役目は機能している築地。その築地を永年見守っているのが波除稲荷神社です。
 
 明暦の大火の後、埋め立てて出来た築地に突如海面に光る御神体を発見。その御神体を発見し1659年現在地に創建されると、埋め立て工事が順調に進み、以降『波除稲荷』として築地の安全を見守っています。また場外市場が近いことから、卵焼きや海鮮物をお供えとしているのも特徴です。
 
 波除稲荷神社の節分祭ははまず「三矢ノ追儺」と呼ばれる三矢を放つ神事を行うことからスタートします。三本の矢にはそれぞれ意味があり、病気を健康に、辛気を福にかえ、陰気を陽気にかえるご利益があるそうです。
 
 神事が終わった後は豆まき。毎年約80人のかみてが特設舞台から豆やお菓子ををまいて、福を呼び起こします。
 
 また「鬼は外、福は内」という言葉を使うことは節分ではよくある光景でありますが、この波除稲荷神社は『鬼は来ない』という考えから、福は内という言葉だけ使って豆まきをしているようです。
 
 ※境内に駐車場はなし。神社周辺にコインパーキングがあります。