能登半島の先端、珠洲市中心部にある飯田町の春日神社の夏の祭礼で、「おすずみ祭り」と呼ばれる神事の通り、神々に夕涼みにお出まし願ったことが祭りの始まりと伝えられています。
祭りの花形は、なんといっても「燈籠山(とろやま)」です。
てっぺんにおよそ6メートルの人形を乗せ、高さ16メートル、重さ5トンの巨大な曳山なのです。
祭り初日に春日神社で神事を終えると、燈籠山は飯田町内を巡行します。
祭囃子と「やっさー、やっさー」という威勢の良い掛け声に合わせて、緩やかに動く豪華絢爛な燈籠山は圧巻です。
燈籠山と曳山の明かりが若山川に映る情景は、思わずため息がもれるほど美しいものです。