古平町で行われる天狗の火渡りは2度ありますが、2度目の9月の恵比寿神社の例祭は秋の訪れをを告げる風物詩となっています。

紅い衣のと高下駄で練り歩き、町を浄化させた天狗(猿田彦神)が恵比寿神社境内で燃えさかる火の中を歩いて清めます。境内に集まった人たちの見守る中、大漁と人々の安全を祈りながら大いなる力を持った高下駄の天狗が悠々と火の中を歩くさまは、恐ろしくも美しく幻想的です。

天狗が歩いた火の道を赤と緑の獅子神楽が従い、そのあとを神輿が続きます。異形の神が先導し、穢れを払い、人々の幸せを願う祭りとして多くの人々が集まります。