「国府宮はだか祭り」は愛知県稲沢市に鎮座する尾張大国霊神社(国府宮)に伝わる儺追神事です。
神男(しんおとこ)と呼ばれる一人の儺負人(なおいにん)に厄災や穢れを負わせ、それを土餅(どべい)と呼ばれる餅に移して土に埋めることで厄を落とします。

祭りの開催日は厄年の男を中心に、尾張一円からふんどしと白足袋をつけただけの数千の裸男が集まります。裸男たちは、信者から託された「なおい笹」を捧げて身代わりとして担ぎ込み、厄除けを祈願します。

儺負人に触れると厄落としができるということから、裸男たちは凄まじい勢いで押し合い、へし合い、大迫力の光景が繰り広げられることから「天下の奇祭」とも名高い祭りです。