をけら詣(まいり)は、新年の無病息災を祈願する年越し行事。
大晦日の午後7時、八坂神社境内の灯篭に御神火が灯され、人々の願いが記された「をけら木」とともに焚かれます。参拝客は火縄に御神火を移し、大切に持ち帰ります。この火を火種にして作った雑煮を食べると、新年を健康に過ごせると言われています。

火を消さないように、くるくると回しながら持ち帰る「をけら詣」の様子は、京都の正月の風物詩。燃え残った火縄は、「火伏せのお守り」として台所にお祭りします。
灯篭の御神火は、大晦日の夜から元旦早朝まで焚かれます。