桜ヶ池納櫃祭は、平安時代末期、比叡山の名僧皇円阿闍梨が衆生救済のため龍と化し池の中へ入ったという伝説に基づき、これを供養するために赤飯の入ったお櫃を沈めるお祭りです。

式典は五色の吹流しをなびかせた和船を先頭に、この日のために日々遠州灘や井戸で身を清めた氏子十数名が、赤飯入りのお櫃を池の中心に次々と沈めていきます。

静岡県の無形民俗文化財に指定されている奇祭で、観光バスやシャトルバスで鑑賞に来られる方も大勢おられます。