毎年旧暦の3月3日に行われ、漁師たちが漁船に乗り、沼島にある岩礁「平バエ」の周りを反時計回りに3周まわり、海上安全と大漁を祈願するお祭りです。

この地域では、岩のことをハエ又はバエと呼ぶため、「平バエ」とは大きく平らな岩のことです。

昔は、神主さんや寺の住職さんが平バエにあがり、祝詞とお経をあげ、漁師はお参りの後、その場でお神酒をいただき豊漁を祈りました。現在では、各区ごとの代表船にその区の大漁旗を集めて飾り立て平バエへと向かい、船上でお神酒を上げ、お参りをします。

岩の周りをぐるぐる回る様子や、全ての船が回り終わり、一列に並んで平バエに対面し、祈りを捧げる様子など、貴重な光景を見ることができるお祭りです。