大抵の漁師村では「龍神まつり」と呼ばれる大漁安全・大漁祈願の祭りを、田原市の白谷地区では「龍宮まつり」と呼んでいます。
この祭りは、文化文政の頃から行われており、太平洋戦争中は中断されたものの昭和44年に復活し、毎年8月15日に開催されています。

海岸では砂を盛って亀が形作られ、不動明王をはじめとした八大龍王が祀られます。海岸での祈願が終わると、浦島太郎役の少年が張りぼての亀に乗って、大漁旗を掲げた船と共に沖へ出てお供え物を海に奉納します。
海岸に戻った太郎に、乙姫様や鯛、ヒラメ役の子ども達から玉手箱が渡され開けた太郎は…と、物語そのままに再現される寸劇も見どころのひとつです。

最後には、見物客に向けて豪快に餅投げが行われます。