山形県、さくらんぼの産地で有名な寒河江市にある平塩熊野神社は、およそ721年、行基により熊野三社を勧誘して開山し、行基の高弟勝覚が別当として補佐したといいます。
前九年の役に当たり、源頼義・義家が戦勝を祈願し、1061年 田畑・山林と鏡二面を寄進した、大変歴史のある神社です。

この神社で毎年旧暦の1月15日(現在の2月下旬ごろ)に行われる「御塞神祭」では、男根を形どった松の木の御神体をこの祭りの参加者たちが奪い合います。
御神体は、神主が神に祈願したのち、塞の神に集った参加者にまきます。

激しい奪い合いにより御神体を手に入れた人には、福が訪れると言い伝えられています。