約1000年前、源頼義が前九年の役(1051年~1062年)の戦勝祝いと併せ、現在の総宮神社の社殿を再建したとき、軍士に獅子舞をさせたのが始まりと言われています。
この獅子舞は野川上流の三淵に身を投じた「卯の花姫」が竜神となり、総宮神社の例大祭に招かれ、野川の流れを下る姿であると言われています。

毎年5月3日(春の例祭)と8月15、16日(夏の例祭)に行われ、安産や火伏せ、厄除け、子供の成長等を祈願する伝統神事として、警護に先導された黒獅子が各地区の氏子一軒一軒を練り歩き祓い清めます。

長井の黒獅子は、黒く目玉が丸く飛び出ており、眉が目玉の後方に位置しているのが特徴です。
漆黒の獅子頭はこの地域特有のもので、その獅子頭に波頭を現した大幕をつけ、大人数の舞手が入る獅子は「ムカデ獅子」と呼ばれ、躍動的で力強い迫力があります。