大火祭は、南房総市の賀茂神社で大晦日の夜に行われる行事です。氏子の青年たちが神社の境内に生木を高く積み上げ、深夜に火をつけます。歳神様の訪れを仰いで、悪霊を祓ったのちに、新しい年を迎えます。

積み重ねた木の中心にある心木の倒れる方向で吉凶を占い、倒れた方向が吉方とされています。この火の残り火を枝などに移して、それぞれの家に持ち帰り、煮炊きに使ったり、灰を家の四方にまくと病魔を退散し、一年を穏やかに過ごせるとされています。