山王権現は一般的に比叡山に於ける山岳信仰と神道、天台宗が融合した神仏習合の神で、天台宗の守護神として知られています。

明治初期の神仏分離令で、それまで山王権現を祀っていた多くの神社は大山咋神をご祭神とする神社になったそうです。犬山市大字塔野地に鎮座する山王大権現もそんな神仏習合の流れを汲む神社で、慶長10年(1605)に稲荷大明神、熊野大権現、愛宕大権現とともに寺院に勧請され、現在は神社となっています。

毎年7月初旬に夏祭りが開催され、獅子舞や神楽の奉納が行われます。