400年以上の歴史があるといわれる上勝田の盆綱は、お盆に向けて藁で撚った綱で約6mの龍を作り、龍に仏様をのせて各戸に迎え入れるお盆の行事です。
この行事は子供たちが主役となって執り行われます。
子供たちが龍にのせて送るのは無縁仏で、どこの家にも迎えられない不幸な仏。
この無縁仏を家に送ってお盆供養を一緒にしてあげようという、とても感慨深い儀式。
夕方になると子供たちが集合し、新しい褌(ふんどし)ひとつ(現在は短パンを着用)になってみんなで藁で作った龍を抱きかかえて墓地まで行き、仏様をお迎えする儀式を行います。
最後はお寺(妙勝寺)の境内を廻ったあとお寺の前の川に千切れた龍を流します。
古くから続くこのお祭りも、子供の数の減少に伴い存続の危機にあります。
歴史ある厳かな村の盆儀式を、ぜひご覧においでください。