奈良県天理市福住(ふくずみ)地区は太古から「氷の町」として知られ、古代の氷室跡が残り氷の神様を祀る都祁氷室神社も鎮座しています。

2月の氷まつり(氷入れ)で貯蔵された約3トンの氷は、毎年海の日に取り出されてお祭りが行われます。

1988年、長屋王の邸宅跡で見つかった木簡には、当時の権力者長屋王に氷を運んだとの記述があり、それを機に町おこしとして氷まつりが開催されるようになりました。現在では、地元住民だけでなく、県内外から多くの方が訪れるお祭りへと発展しています。