石上神宮は、奈良県天理市布留山の麓の高台に鎮座する日本最古の神社の一つで、健康長寿・病気平癒・防災招福・百事成就の守護神として信仰を集めています。

境内末社の神田神社(こうだじんじゃ)にご神剣が渡御になり、神田神社の例祭を奉仕した後、神前に設けられた斎場にて田植えの神事が行われます。渡御の行列が「でんでん」と太鼓を打ち鳴らしながら進むので「でんでん祭」とも呼ばれています。お田植え神事では、田おこしから田植えまでの農作業を模した所作を行います。神事に用いた苗は害虫除け・疫病退散・防災招福の苗として参列の人々が取り合って持ち帰ります。夕刻からは夏越の祓の行事があり、茅の輪くぐりを行う大祓式があります。