信貴山朝護孫子寺は、奈良県生駒郡にあります信貴山真言宗の総本山です。今から約1400年の昔、聖徳太子が物部守屋討伐の折、この山に至り戦勝祈願をしますと天空に毘沙門天が出現されました。その御加護のおかげで勝利した太子は伽藍を創建し、毘沙門天を本尊とされました。

毎年2月3日には、「節分大法要」「星祭法要」「鬼追式(豆まき)が行われます。「星祭」は、人が生まれ年それぞれ持っている星に対して除災・招福を祈願する法要です。節分法要の後の豆まき行事は、暴れる赤鬼・青鬼を毘沙門天が退治し、吉祥天女が福豆を授ける逸話にちなみます。鬼が金棒や松明を持ち、本堂から僧侶や年男に追われ各宿坊門前まで逃げ回ります。