千葉県にある千葉寺(せんようでら)。
ここでは江戸時代より、大みそかの夜に大笑いをするという不思議な風習がありました。

毎年大みそかの晩、それぞれにお面をつけ、誰が誰だかわからないような恰好をした地域の農民は、口々にそれぞれの愚痴を言い合います。
不作の年も変わらずに年貢を持っていくお役人や、働かない亭主、そんな日々の愚痴を吐き出し、皆で大笑いをすることで1年の最後の日をすっきりと終えることができるように行われてきました。

平成22年度、数少ない資料を元にこの文化を復活させ、今は大みそかの日の午後よりこの千葉笑いを行っています。
このような文化はこの地域だけと言われており、珍しい文化に触れることのできる貴重な機会となっています。