奥州市水沢区で、毎年春に「くくり雛まつり」が開催されています。くくり雛とは、押絵の技法で作られた雛人形で、水沢地方独特の呼び名です。方言で綿を布でくるむことを「くくる」ということに由来しています。

くくり雛には、内裏雛のほか歴史上の人物や浮世絵、風俗など様々な種類があり、お祭りの期間中には約800体もの人形が展示されます。

単なる押絵とは違い、綿の膨らみで温かみのある人形は、普通の雛人形とは一味違った趣があります。手作りの温もりを感じられるイベントです。