長崎県平戸市の離島である度島(たくしま)町で行われる「盆ごうれい」は、平戸の中でも特に昔のままの形で伝承されている貴重な民俗芸能です。
寛文10年(1670年)より始まったとされ、大名行列の形態で島内の寺社や家々を巡り、豊年・豊漁を祈願します。

行事では盆ごうれいの象徴である、御霊の宿るとされる全長約10mの幟を建物に立てかけますが、幟の竿を地面に付けずに起こすのが一番の見せ場であり、力ある青年の役目です。
他に棒術や須古踊り、奴踊り、娘踊りなどが奉納されます。