約400年もの歴史を誇る「脇之浦はだか祭り」は、毎年1月10日に脇之浦漁港一帯で行われます。

この祭りは、壇之浦の戦いに敗れた7人の武士が、1月10日にたどり着いたことが起源だと言われております。
当時7人はひっそり隠れて生活をしていましたが、傷が原因で半数は亡くなりました。残された若武者が、海で拾った石を亡くなった者の塚として毎日祈りを捧げたところ、石が笑っている様子で何か良いことが起こりそうだと感じたそうです。
翌日その石を、恵比寿神社のご神体として祀ったところ、残された者は豊漁と家族の繁栄に恵まれ幸福を得たと言われています。

このことから、当日は漁師町の青年らが、さらし腹巻姿で歓声をあげ、極寒の海に入り力石を探し奉納します。一年の大漁・海の安全・家族の繁栄を祈願する熱気に溢れた、貴重な伝統行事です。