明言院のある一帯は、奈良時代から平安時代にかけて栄えた古代寺院のあったところで、発掘調査によると寺域は167メートル四方、築地塀をめぐらし、正面には南大門、中門を通ると右に三重塔、左に金堂、中央奥には講堂を置く、法隆寺式の壮大な伽藍配置を持つ八代郡寺・興善寺の跡地です。

現在の明言院は江戸時代に再興されたもので、境内の収蔵庫に安置されている毘沙門天立像は国指定重要文化財で、平安時代前期の作といわれ、県下の仏像中最も古い作品です。

春分の日の3月21日に行われる大祭で公開されます。