広島県廿日市市宮島町の厳島神社で、毎年、旧暦の6月17日に、「管絃祭」を開催します。

旧暦の6月17日としたのは、海上の神事であるから潮の干満を考慮したからです。
上げ潮の高い季節は旧暦の7月・8月頃ですが、そのころは台風の季節にあたるために、これを避け、しかも大潮ということになると旧歴の6月になります。

平安時代末期に平清盛が厳島の神様を慰めるために始めたとされる日本三大船神事の一つで、約1万5千人の観光客が訪れます。

長浜神社、大元神社と順次祭典を行い、大鳥居をくぐって、客神社前で祭典と管絃の奉奏がされた後、さらに狭い桝形に入り、一気に御座船を三匝しながら管絃を奉奏します。
このダイナミックな儀式が嚴島神社管絃祭のクライマックスです。